前回の記事で、弟犬・ペニーを迎えることを決めるまでの経緯を書きました。
今回は、その続きです。
いよいよペニーが我が家にやってきた日のこと——道中のドタバタから、兄犬・マグとの初対面、そして始まった「テリトリー争い」まで、振り返って書いてみたいと思います。
お迎えの日、マグも一緒に滋賀へ
ペニーを迎えに行く日、兄犬・マグも一緒に連れて行きました。
その日はちょうどドッグショーが開催されていたので、ブリーダーさんにペニーをドッグショーの会場まで連れてきていただく形になりました。
そう——マグとペニーの初対面の場所は、ドッグショーの会場だったのです。
なんとも賑やかで、少し非日常的な初対面でした。

ドッグショー会場での、初めての顔合わせ
会場でペニーと対面したマグの反応は、一言で言うと「終始不機嫌」でした。
「なんだこいつ」という顔をしながら、ペニーから距離を置いて、ひたすら周囲を見張っている。そんな様子でした。
ペニーの方はというと、まだ子犬。キョロキョロと周りを見回しながら、マグのことも「なんか白いのがいる」くらいの感覚だったかもしれません。
2頭の間に漂う、微妙な空気——。
「この2頭、仲良くなれるかな……」
正直なところ、少し心配になった瞬間でもありました。
いざ、帰路へ。ペニーの大冒険
ドッグショー会場でペニーを受け取り、いよいよ家へ向かいます。
自宅まで車で約2時間の道のりです。
ペニーは抱っこで乗車しました。ところが——落ち着きません。
車が苦手なペニーにとって、この2時間は大冒険というか、大試練だったようです。ずっと立ったまま、抱っこしている腕の上でそわそわし続けて、体は小刻みに震えています。
そしてついには、道中でうんちをしてしまいました。
それだけ緊張していたのでしょう。初めての車、知らない匂い、知らない景色——小さな体でよく頑張ってくれたと思います。
「怖かったね、もう少しだよ」と声をかけながら、なんとか2時間を乗り切って、ようやく我が家に到着しました。
到着。そしてマグのテリトリー宣言
家に着いたペニーは、おそるおそる室内を探検し始めました。
そのペニーの様子を、マグはじっと観察していました。
そして——始まりました。マグのテリトリー宣言が。
ペニーがキャリーに近づこうとすると、マグが素早く前に立ちはだかる。「ここは俺のものだ」とでも言うように、ウーーッと低く唸って威嚇する。
キャリーだけではありません。自分のお気に入りの場所、自分のスペース——とにかく「自分の縄張り」と認識しているものすべてに対して、ペニーを近づけまいとする行動が続きました。
マグにとっては当然のことだったのかもしれません。4年間、この家は自分だけの空間だったのです。そこに突然、見知らぬ子犬が入り込んできた。
「誰の許可を得てここにいるんだ」
そんな気持ちだったのではないでしょうか(笑)。
マグの「スタンス」が見えてきた
テリトリー争いの日々が続く中で、だんだんとマグなりのスタンスが見えてきました。
ペニーと張り合うとか、追い払うとか、そういうことではないようです。
マグが求めているのは、ただひとつ——「自分が満たされること」。
自分のキャリーは自分のもの。自分のスペースは自分のもの。ご飯は自分のぶんがちゃんとある。それさえ守られていれば、ペニーがそこにいること自体は、まあ仕方ない——そんなスタンスのようでした。
ペニーを「認める」ことはしない。でも、積極的に追い出そうともしない。
なんとも絶妙な距離感です。マグらしいといえば、これ以上なくマグらしい態度でした。
賑やかな日々のはじまり
ペニーが来てから、我が家は一気に賑やかになりました。
マグはテリトリーを守ることに余念がなく、ペニーは元気いっぱいに家の中を走り回る。最初の頃は毎日がある種の「戦場」のようでもありました(笑)。
それでも、日が経つにつれて、2頭の間に少しずつ「共存のルール」のようなものが生まれていきました。
マグはマグのスペースで満足し、ペニーはペニーで好き勝手に動き回る。ぶつかることもあるけれど、お互いに相手の存在を受け入れながら、なんとなく折り合いをつけていく。
そんな「ふたつのハーブ」の暮らしが、静かに、でも賑やかに、始まっていきました。
おわりに
今回は、ペニーが我が家にやってきた日のことを書かせていただきました。
道中の大騒ぎも、マグのテリトリー宣言も、今となってはどれも笑って振り返れる思い出です。
あの日からしばらくして、ペニーは少しずつ車にも慣れていきました(完全克服ではありませんが)。マグとの関係も、じわじわと変化していきました。

次回はそのあたり——2頭の関係がどう変わっていったか——について書こうと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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